今回から数回にわたって気軽に出来る天体観望の方法をお伝えします。
天体観望を行うには若干準備、知識があったほうがより楽しむことが出来ます。
注意事項、必要な知識、道具を列記します。
まず、注意事項として、見る対象により扱う機材が異なります。
天体写真を希望している方、図鑑の写真のような姿を肉眼で見たいという方はご注意下さい。
簡潔に申しますと、図鑑に良く出てくる対象は望遠鏡を使っても肉眼で同じように見えません。
例として図鑑でのおなじみのアンドロメダ銀河(M32)などは、どんなに大きな望遠鏡を使ってもこのような姿に見えません。同様にこれまた図鑑でおなじみのオリオン大星雲(M42)も同様にぼやけた煙のような姿にしか見えません。
理由としては、オリオン大星雲などの散光星雲(ガスが反射して色が見える星雲)は、肉眼では目の感度から色が認識できず、望遠鏡にカメラを設置し長時間露光しないと赤いガス成分を感光しないためです。そのため、天体写真愛好家は赤の感度が高いフィルムや、デジカメではCCDのフィルターを交換したりして対応しているのです。アンドロメダ銀河なども中心部以外は暗く、同様に長時間露光して姿を現す対象になります。
では、気軽に楽しめる対象は何になるのでしょう。
次回は機材毎に記載します。
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